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失語症者、言語聴覚士になる―ことばを失った人は何を求めているのか
カスタマーレビュー ![]()
大きな助けと希望となる
(2006-07-25)
非常に為になる本であった。
昨年秋に父が脳内出血で倒れ、右半身の麻痺と失語状態に陥った。家族や親戚が色んな心配をし、色々な試みや試行錯誤をしてきたが、脳の中身が見えないだけに失語という状況とどう向かい合えば良いのかはまさに手探り状態だった。
第一部「脳が言葉を失うとき」では、失語という状態では何が失われているのか、脳の言語解析プロセスから説明してくれる。
障害を受けた脳の部位によって現れる症状は様々であり、「聞く」「読む」「話す」「書く」という言語プロセスの緻密さと、機能を失った部位の代わりに別の部位が補助機能を発達させたりという不思議さに驚く。
同時に人間がどれほど精密で微妙な脳の機能によって驚くべき高度な言語処理をしているかも分かった。
第2部「脳が言葉を取り戻すとき」では臨床医学の立場から多数のリハビリ症例を分析し、医療のあるべき姿と希望を与えてくれる。
多くの患者達のリハビリ経過を通じて家族や同僚が陥りやすい誤解、患者の焦りと苦しみ、外の世界や会社への復帰に向けて、など「言葉」と「知能」への誤解を解き、理解へと繋げてゆこうとする著者らの気持ちが伝わってくる。
失語症の家族を支えてゆく人間にとって、この上も無く示唆に富んだ一冊であった。
失語症についての最高の入門書
(2004-09-28)
失語症についての一般向けの入門書でありながら、内容は極めて充実していてレベルも高い。言語を使う際の生物学的なメカニズムをはじめ、失語症の原因、症状、治療、予後、患者との共生などを満遍なく具体的にかつかなり立ち入って解説する。特に、実際の患者の経験を非常に詳しく紹介したことで、失語症をぐっと身近に感じることができ、毎日当たり前のように使っている言葉の不思議さ、複雑さと有り難さをつくづく痛感させられ、また自分の生き方、自分と言語との関り方も改めて問われているような気がする。失語症患者への著者達の温かい視線にも好感を持った。言葉に関心のある人、失語症患者の世話をする人に是非お薦め。
リハビリ協力者の入門書としてオススメ
(2002-03-08)
この本は、読みやすいです。
難しい言葉を極力避け、図式や具体例が多いので
失語症の知識が全く無くても すんなり読むことが出来ました。
また、特に言語リハビリに関する情報がとても豊富でした。
安易に行ったリハビリの失敗例なども紹介されていて、大変実用的です。
私は今、介護する立場にある者ですが、
この本には よく助けてもらえます。

