? ガソリン税と「蔵出し税」って何?
とても良い視点ですね。ガソリン税は日本の税制の中でも特に構造が複雑で、蔵出し税という仕組みがその一因です。
? ガソリン税は「蔵出し税」方式
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蔵出し税とは?
製造元(製油所)から製品が「蔵出し=出荷」される時点で課税される税のこと。酒税も同様の仕組みです。 -
ガソリン税(揮発油税+地方揮発油税)
ガソリンは製油所から出荷された瞬間に課税されるため、流通段階ではすでに税金が含まれています。これが「蔵出し税」と呼ばれる理由です。 -
徴税コストの合理化
全国のガソリンスタンドから徴収するより、製油所など限られた数の事業者から徴収する方が効率的で、徴税コストが低く抑えられます。
?️ なぜ軽油は「蔵出し税」じゃない?
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軽油引取税は地方税
軽油は「販売時」に課税される仕組み。これは地方自治体が徴収するため、製油所の所在地に偏らないようにする配慮です。 -
用途の多様性
軽油は自動車燃料以外にも使われるため、販売時に用途を確認して課税・免税を判断する必要があります。蔵出し方式ではそれが難しいため、販売時課税が採用されています。
? 最新動向:暫定税率の廃止へ
- 2025年11月1日を目標に、ガソリン税の暫定税率(25.1円/L)を廃止する法案が野党8党で合意され、臨時国会に提出予定です。
- 暫定税率が廃止されると、ガソリン価格が約27円/L下がる可能性があります(消費税分含む)。
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