家庭向けのNAS

BUFFALO LS-Q1.0TL/1Dをだいぶ前に購入したのですが、RAID 5で使っていると大きなファイルを転送したりすると、ハングアップしてRAIDを再構築する現象に悩まされました。

ファームウェアをアップデートしても現象が変わらないので、RAID 1を2つ構成して使っていました。

HDDが1つ壊れて、同じ容量のHDDが手元になかったので、RAID 1を解除してRAID 1、1TB、500GBという変則的な構成で、現在に至っています。

後継機種のBUFFALO LS-QV1.0TL/1Dだったら直っているかも?と期待しましたが、LS-QV1.0TL/1Dのレビューを見ると、RAID 5で同様の現象が発生するようです・・・。ハードウェアスペックがネックになっているのではなく、ファーム(ソフトウェア)の作り込みが甘いのかもしれませんね。

ここはちょっと奮発して、QNAP TurboNAS TS-419P+でも購入してみようか・・・などと悩んでいるところです(汗)。

容量の違うHDDでも気にせずに済む、Drobo drobo FS(5Bay/LAN) KMX-DRO-FSも気になっているですけど・・・。容量の違うHDDだと、ちょっと勿体無いというか無駄な使い方かもしれません。


QNAP TS-412を利用していましたが、起動してもネットワーク経由でアクセス出来ないようになってしまった為、しばらくの間、自宅ではNAS無しの環境になっていました。

パソコンに増設した内蔵HDDでNASの代用をしていましたが、保存したファイルにアクセスする為にパソコンをずっと起動させておかないといけない為、新たなNASを購入する事にしました。NASに搭載できるHDDの数が2個とか4個だと、RAID 5RよりもRAID 1(ミラーリング)の方が効率が良いから、RAID 1の最小構成である2個のHDDを内蔵出来るQNAP TS-230を選択しました。

Amazonのレビューを見るとあまり評判は良くないですが、以前、QNAのNASを利用していた為、「設定で迷ったりする事も無いだろう」と思いました。

HDDは、NAS用の物は値段が高めなので、通常のHDD(Western Digital HDD 6TB WD Blue WD60EZAZ-EC)を使うことにしました。NAS用のHDDを使っても個体差ですぐに壊れてしまう事もありますし、HDDは消耗品と割り切って壊れたら交換すれば良いという考えです。

QNAP_TS-230.jpg

NAS本体が約2万円、HDDが約1万円×2、合計約4万円で購入しました。容量が足りなくなったら同じ構成のNASをもう1台追加しても良いですし、8TBのHDDの価格が下がっていたら、8TBのHDDを購入して入れ替えるという方法もあります。

NASにデータ(約2TB)を移行した後のベンチマークを計測してみました。

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CrystalDiskMark 8.0.1 x64 (C) 2007-2021 hiyohiyo
Crystal Dew World: https://crystalmark.info/
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* MB/s = 1,000,000 bytes/s [SATA/600 = 600,000,000 bytes/s]
* KB = 1000 bytes, KiB = 1024 bytes

[Read]
SEQ 1MiB (Q= 8, T= 1): 116.699 MB/s [ 111.3 IOPS] < 71237.26 us>
SEQ 1MiB (Q= 1, T= 1): 104.606 MB/s [ 99.8 IOPS] < 10009.01 us>
RND 4KiB (Q= 32, T= 1): 34.330 MB/s [ 8381.3 IOPS] < 3774.49 us>
RND 4KiB (Q= 1, T= 1): 8.397 MB/s [ 2050.0 IOPS] < 485.82 us>

[Write]
SEQ 1MiB (Q= 8, T= 1): 102.122 MB/s [ 97.4 IOPS] < 80728.94 us>
SEQ 1MiB (Q= 1, T= 1): 99.986 MB/s [ 95.4 IOPS] < 10454.69 us>
RND 4KiB (Q= 32, T= 1): 13.491 MB/s [ 3293.7 IOPS] < 8448.11 us>
RND 4KiB (Q= 1, T= 1): 7.739 MB/s [ 1889.4 IOPS] < 526.80 us>

Profile: Default
Test: 1 GiB (x5)
Mode: [Admin]
Time: Measure 5 sec / Interval 5 sec
Date: 2021/04/10 13:45:40
OS: Windows 10 Professional [10.0 Build 19042] (x64)

シーケンシャルの読み書きで約100MB/s出ていますので、映像データをNASに保存しておくという使い方では、特に問題は無いというのが個人的な感想です。

QNAP TS-230の音について。

QNAP TS-230の動作音に関する私見です。

今は暑くない時季なので、冷却用ファンの回転数が上がるような事がありません。その為、ファンの音は全く聞こえません。

ディスクの同期、NASへのファイルコピーなど、HDDにアクセスする時のカリカリ音は聞こえますが、我慢できないような大きな音ではありません。
HDDのアクセス音は、HDDのモデルによっても違いますので、HDDのアクセス速度よりも静穏性を優先するのであれば、回転数が低目のデスクトップPC用HDDを使用すると良いと思います。