BLITZ SBC-iD

POWER-FCのオプション品であるブーストコントロールキットを使用してブースト圧を制御していましたが、ハンチングが発生する頻度が多く、エアクリーナーを交換したり配管を変更したり試行錯誤しても状況が変わらない為、ブーストコントローラを新調しました。

HKSのEVCやTRUSTのProfecなどメジャーな物でも良かったのですが、ブーストコントローラなどの電子機器は新しい物の方が性能が良いであろうという事と、ソレノイドバルブを使用していますが、シーケンシャル方式で2つ使用しているので細かい制御が可能なようなのでBLITZのSBC-iDに決めました。

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取り付け作業は、それ程難しいものではありません。 純正ソレノイドバルブに2本配管が繋がっていますが、それを取り外したり栓をしたりする必要があります。エアフロの少し後ろから出ているホースを外し、手持ちのホースを加工して栓をしました。

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ノーマルの状態では、アクチュエーターとタービンの圧を取り出す口を三叉ジョイントで繋いでありますが、それを外してしまいます。タービンからの取り出し口をソレノイドのinへ、ソレノイドのoutに繋いだホースをアクチュエーターに繋ぎます。

CPUユニットでブーストを計測する為のナイロンホースは、インテークマニホールドとフュエル・レギュレーターを繋いでいるホースへ三叉ジョイントを介して取り付けました。

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シーケンシャルバルブユニットが大きいので取り付け場所を探すのに手間取ると思います。私のインプレッサの場合、レゾネーターを外した場所が空いていたので、そこへステーを付けたりして工夫して取り付けています。

SBC-iDを取り付けた事によって、POWER-FCのBoost cntl kitの設定をアリからナシに変更します。

SBC-iDをフルオートで使用する場合、取り付け後にゲインを設定して学習させる必要があります。しかし、学習中にブーストが極端に上がってしまう可能性もありますので、WARNING機能を使用した方が良いと思います。

私のインプレッサの場合、Boost:1.10kg/cm^2で使用する為に試行錯誤した結果、GAIN:20近辺が適当なようです。チューニング内容(エアクリーナーやマフラーなど)でGAINの値が上下すると思いますが、大幅にズレることはないと思いますので参考にしてみてください。

また、マニュアルモードで使用する場合、SET:45、GAIN:20でブースト圧が約1.10kg/cm^2程になりました。

POWER-FCのブーストコントロールキットを使用していた時のようなハンチング現象は発生していませんので、やはりSBC-iDの方が木目細かい制御が出来ているのだと思います。

純正コンピュータでブーストコントローラ取り付け時の注意点

純正コンピュータでSBC-iD(その他のブーストコントローラ)を使用する場合、純正のソレノイドバルブを使用しない為、配管にボルト等を入れて塵が入らないようにするか、inとoutを短略させてしまうなどの対処をします。ソレノイドバルブを 外したり、ソレノイドバルブに接続する配線(カプラー)を外すとエンジン・チェックランプが点灯してしまいます。

自動補正について

説明書には、「3~4速で4000~5000rpmで走行する事で自動補正して目標ブースト圧になります」と書かれています。私のインプレッサの場合、この通りにすると、オーバーシュートが出易くなるような気がします。5速で3000~5000rpmで走行するとオーバーシュートは出ないようですが、ブーストの立ち上がりが若干遅いような気がします。

GAINを20に設定した時の話ですので、もしかするとGAINを変更すると、また違った状態になるのかもしれません。